GENKI★マガジン 健康コラム
健康コラム
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◆━━━12月1日は『世界エイズデー』━━━◆ 毎年12月1日は「世界エイズデー」ということをご存じでしょうか? 世界エイズデーはWHO(世界保健機関)が世界規模でエイズが蔓延する のを防ぎ、エイズ患者やHIV感染者に対する差別や偏見を解消すること を目的として、日本を含む加盟各国で行われている行事です。 活動の内容をわかりやすく推進するために、毎年のキャンペーン・テー マが決められています。今年は、『Living together~私にできること~』 をテーマに日本各地でキャンペーンが繰り広げられています。 エイズという病気については、皆さんも今までに何度か聞いたことが あると思います。10年ほど前に、非加熱(凝固因子)製剤を使ったことで 血友病患者の多くがHIVに感染した「薬害エイズ」が和解し、加熱製剤 に切り替えられたことにより、最近はほとんど新聞やテレビで取り上げら れることがなくなりました。まるで、日本ではエイズという病気がなくな ったような感じさえします。実際はどうなのでしょうか? エイズはHIVに感染することで起きる病気ですが、日本では80%以 上の人が性行為によって感染しています。昨年(2005)一年間の新規感染 者は約1,200名で、今までの累積患者数は1万人を超えました。この数字は、 アメリカの120万人と比べるとまだ少なく思えますが、実は、検査をして いないために未発見と思われる患者さんがこの4~5倍はいるといわれて います。そして、この患者数は、第1例目の報告が1985年に行われてから、 減少することなく増加の一途をたどっています。他の先進国では、すでに その増加は減少カーブを描いているのに、唯一日本だけが増加しているの です。 日本のHIV感染者を年齢別にみると15~29歳代が最も多く、次いで30 歳代になっています。この年齢構成は、エイズが性感染症だということが わかれば当たり前のことです。先ほど、エイズがあまり報道されていない と書きましたが、現在15~24歳(高校から大学)の女性に静かに流行して いるもう一つの病気があります。性器クラミジアという性感染症です。 なぜ静かにといったかというと、感染しても、おりもの、排尿時痛、腹痛 などの症状が70%以上の人でみられないからです。このため、感染して いることを知らずにSexすることで、大切なパートナーが感染し、治療 を受けないために、病気が進行して子宮外妊娠や不妊症になってしまいま す。それだけでなく、同じ経路で感染するHIVが3~4倍も感染しやす くなってしまいます。 性経験の若年化や交際期間の短期化により、現在の若者は、以前よりも ずっとHIVに感染しやすい環境ができ上がってきているといえます。 次の世代として日本を支えていく若者をHIV感染から守るためには、 [1]No sex(セックスしない)、[2]Steady sex(安全とわかった相手と だけのセックス)か、[3]Safer sex(コンドームを使用したセックス) しかありません。検査でHIV感染が見つかった人の多くは「エイズ という病気のことは知っていたけれど、まさか自分が感染しているとは 思っても見なかった!…」といいます。自分がHIVに感染しているか いないかは、HIV抗体検査をしなければわかりません。検査は、保健 所で「無料・匿名」でできます。山口県各地の保健所でも、12月1日を中 心にHIV抗体検査に重点を置いた「世界エイズデー」の活動を進めてい ます。ぜひ皆さんも最寄りの保健所に連絡をして、HIV抗体検査を受け てみて下さい。 ----------------------------------------------------------------- 今回は、「山口大学医学系研究科 山田治先生」に 寄稿していただきました。ありがとうございました。
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