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GENKI★マガジン 健康コラム

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健康コラム

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★★★ お口の健康づくりで、口腔衛生を保つことの大切さ ★★★
    (「介護予防」の観点から~口腔ケアで、肺炎予防)

 最近、秋めいて来たせいか、朝晩が冷え込んできましたね。
油断して風邪をひかれている方も結構、多いのでは?

 まだ、風邪の季節には早いのですが、冬になると、こんな方が増えて
来ます。「先生!肺炎になって、しばらく治療を中断していました。
すみません。」と…。
 介護の世界を知るまでは「それは、いけませんでしたね。」と、やり
過ごして来た事ですが、介護(口腔ケア)を勉強すると、いろんな事が日
常の臨床の中で見えて来ます。そんな一つにこの肺炎。

 この肺炎による死者は年間約10万人以上とも言われ、平成11年人口動
態統計によると、日本での肺炎による死亡率は三大死因(癌、心疾患、
脳血管疾患)に次いで死因の第4位と言われています。

 肺炎の主な原因は細菌によるものです。一般的には風邪が引き金とな
り、のどに炎症を起こすと、肺の手前で防御しているリンパ組織の働き
が弱り、細菌が喉を素通りして肺に入ってしまい、肺で炎症を起こすの
ですが、体の抵抗力が弱まっている高齢者にとってはいつも脅威にさら
されている事でしょう。ましてや、脳血管障害等で、嚥下反射や咳反射
が阻害された高齢者の方は気道に異物が入るのを排除できずに誤嚥を起
こし、誤嚥性肺炎を発症してしまいます。また、高齢者の肺炎の原因に
なるのは食物や飲み物の誤嚥よりも、不顕性誤嚥(異物を感じ取る感覚
が低下したために、嚥下性反射が働かず、口の中の唾液が知らないうち
に気管や、肺へ入ってしまう)や胃食道逆流現象による胃液の誤嚥が主
体と言われています。

 ところで、口腔内の細菌の数をみなさん御存知ですか?
 歯がある人の場合、口腔内には約300~500種類の細菌が常在し、その
数はよく磨く人の口腔内細菌数で、約1000~2000億個、あまり磨かない
人の口腔内細菌数で、約4000~6000億個、ほとんど磨かない人の口腔内
細菌数はなんと、約1兆個と言われています。つまり、口腔内は細菌の
宝庫。ある著名な先生は講演会で、この事を「歯垢は100%細菌の塊で、
便は30%!」と言われる程です。

 もちろん、この細菌の中には肺炎の原因菌が潜んでいます。

 ある研究発表によると、施設で、専門的に口腔ケアを行った場合と、
単純な口腔清掃を行った場合とを比較すると、発熱や肺炎の発症回数が
有意に減少し、肺炎が原因の死亡例では、専門的口腔ケアを行った群に
比較して、そうでない群の死亡例は約2倍だったという結果が出たそう
です。つまり、口腔ケアが、肺炎の抑制に非常に有効である事が現在で
は実証されています。

 ちなみにインフルエンザについても口腔ケアは有効です。
 ある介護福祉施設では週1回、歯科衛生士が高齢者を対象に口腔ケア
を実施したところ、口腔ケアを実施しなかった施設と比べて、インフル
エンザの発症率が10分の1に激減したとの報告があります。

 口腔ケアの効果はこれだけではありません。今回は主に肺炎について
書きましたが、口腔ケアは介護や介護予防を考える上で不可欠な要素と
して位置づけられていますが、一般の健康維持にも役立つ事です。
 明日からでも、口腔ケアを見直しましょう。

 なお、山口県歯科医師会 口腔保健センターではこの様な情報を発信
しています。
http://www.ygda.or.jp/kenshi/eisei2.html#care_senior
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 今回は、山口県歯科医師会 口腔保健センター介護保険部会委員
西嶋浩樹さんに寄稿していただきました。
 ありがとうございました。
 

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