| 「メダカの銀行」の代表である山口さんは、
周南市で動物病院を開いている獣医師さんで、とっても笑顔が素敵な方です!
まずは、「メダカの銀行」についてお聞きしました。
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自然保護活動の一環として、約5年前から「メダカ」や「どじょう」を配る活動をしていましたが、
そのメンバーの1人が、広島県の「田んぼの学校」(田んぼ・水路・ため池・山里の中での遊びを通して、自然を学ぶことができるところ)
を見習い、山口市仁保で山口県初の「田んぼの学校」を開設しました。しかし、「田んぼの学校」に参加できる子どもは限られます。
「田んぼのない環境の中でも、自然について考えられるように何かできないか・・・。」と、山口さんが平成13年の7月に始めたのが
「メダカの銀行」です。
「銀行」のシステムは、その名のとおり、メダカの借入を希望する方に、保護活動グループが育てた成魚を10匹
貸し出し、繁殖して20匹を「メダカの銀行」もしくは自然に返してもらうという形を取っています。
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もちろん、「銀行」ですから、とってもかわいい「メダカの通帳」もあります。
「メダカの通帳」の内容は・・・
1. メダカの銀行の趣旨
2. メダカの貸し出し日
3. メダカの飼い方・育て方
4. メダカが死んでしまった場合、日にちと理由 など
の記述の欄があり、メダカを繁殖させて戻したら“はんこ”がもらえます。
そして、“はんこ”を集めて、どじょうと交換してもらえる「どじょう積み立て」というのもあるのです。
将来は、「たなご」(もっと希少な魚)まで、貸し出したいと思っていらっしゃるとか・・・今後が楽しみですね! |
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そんな「メダカの銀行」は、当然子どもたちに大人気!
そこで、「子どもたちとの思い出話も沢山あるのでは?」と尋ねてみると・・・
「メダカの銀行」について作文を書いて最優秀賞をもらった子ども、メダカを研究して将来博士になりたい
という夢を持つ子どもなど、ご自分のお孫さんのことのように、嬉しそうにお話してくださいました。
中には、自分で育てたメダカ1匹1匹に名前を付け、自然に戻すときに涙を流して別れを惜しんでいたという
かわいらしいお話もありました。
都会で暮らしている子どもたちにも、メダカを通して、「自然の本来あるべき姿はこうなのだ。」
ということを学んでもらい、直接自然に返したいと希望した方には、その手助けもしているそうです。
池に直接戻すことにより、田舎に足が向き、街の子どもたちを田舎に呼ぶことになる。
山口さんの活動は、街と田舎を結びつけるパイプ役にもなっているのです。
そういった経験をした子どもたちが大人になった時、メダカの生きていく環境=自然を大切にしなくては
いけないという気持ちは、心の奥底に必ず残るはず。「こういった活動を通して、メダカが殖えるだけでなく、
子どもたちの生き物や自然環境に対する気持ちを育てて『心の貯金』ができることが一番の収穫であり、
将来自分たち以上のことをやってくれる日がくるのを楽しみにしています。
通帳を持った子どもたちに『心の貯金』をどんどんして欲しい!!」と山口さん。
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最後に、「読者のみなさんへのメッセージ」をお聞きしました。
「何の命でも良いからまじめに注目して欲しいです。植物でも・動物でも良いのです。
好きだというものに対して、時間を費やしてください。何でもじっと見てみると、
その背景は同じところにつながっていて、豊かな感性や優しい気持ちを育てることができるのです。
また、一旦壊れた自然を戻そうと思っても機械を使って戻すことは難しいです。
だから、足下の植物を踏むまいとするちょっとした気持ちから大切にして欲しいのです。
そして『心の貯金』をどんどん増やしましょう!!」 |
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~取材後記~
育てやすく、身近な生き物「メダカ」を通して、「命の尊さ・自然」についてもっと考えてもらいたいという思いから始まった「メダカの銀行」。
今回の取材で、山口さんの自然に対する思い、そして子どもに対しての優しさ、将来への希望がとても良く伝わってきました。
山口さんの元気の素は、山口さん自身の『心の貯金』でもあるのでしょうね。
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