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vol.97

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 老化の「ものさし」 動脈硬化について


○人は20代をピークに老化がはじまるといわれています


 老化していくスピードは、その人の生活習慣によって個人差が出てきます。
 老化の「ものさし」ともいえる動脈硬化の進み具合は、その人の生活習慣にかかわってくるということです。
 動脈硬化が原因で起こってくる心筋梗塞、脳卒中などの疾患は、すべて若いときからの日常の生活
習慣と密接な関連があります。偏った食生活、運動不足、喫煙や飲酒はもちろんのこと、睡眠、休養が
十分とれず、疲労が蓄積されることでも、病気のリスクが高まります。生活習慣を見直し、よい習慣を身に
つけることが、健康づくりにつながります。
 過度なストレスも動脈硬化が進みやすくなります。好きな趣味をして過ごすことや、のんびりすることで、
心の休養も保てます。

○元気で長生きするためには、日常生活を気にすることが大切です

 健康相談の場で、「好きなものも食べられず、好きなお酒やタバコをやめてまで、長生きしたくない」と
言う人が時々おられます。
 そう思う人は、ぜひ、考えてほしいことがあります。
 自分は長生きしなくてもよいと思っていても、あなたに長生きしてほしいと思っている人がいます。今後
あなたに長生きしてほしいという人は増えてきます。
 今は幸せな人生であっても、自分の健康について考えたことがなかったら、自分にとってもっとも肝心な
人生の詰めの段階にきて後悔することになるかもしれません。

○生活習慣病は自覚症状がほとんどありません

 心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病は、自覚症状がないために早期に気づくことができず、
体のどこかになんらかの異常を感じて初めて受診することが多いものです。
 しかし、健康診断の結果では3年前、5年前、もしかしたら10年前からすでに異常はでていたのです。
このことを本人が知らないかというとそうでもなく、ただ、気にすることなく、長年放置していたということ
もあります。
 「何も異常を感じなければ大丈夫なんだ」と思い込んでいる人も多いのです。

○心臓病の危険因子

 心臓病の危険因子として、大きい腹囲 高中性脂肪 高血圧 高血糖という4つの危険因子 があります。
危険因子が1つでもあると、ない場合と比べて5.8倍心臓病を発症しやすくなります。危険因子2つ
になると19倍、 危険因子が3つから4つになると、なんと35.8倍にもなってしまいます。
 この危険因子は、症状が全くなくほんのわずかな数値の異常でも、重なることで心臓病の発症を
招きやすくなります。

○保健指導を受けて、動脈硬化を遅らせましょう。

 動脈硬化は、身体の中のことなので、自分ではなかなか気づきにくいこともあります。
 体調の良し悪しにかかわらず保健指導を受けることで、今後どうすればよいかの対策が立てられます。
保健指導では、医師、保健師、管理栄養士等が、一緒に考え、個人にあった方法を見つけます。ぜひ、
加入されている医療保険者の担当部署に連絡し、保健指導を受けて、生活習慣を見直しましょう。

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 今回は、全国健康保険協会 山口支部 保健グループ 神崎 律子さんに寄稿していただきました。
 ありがとうございました。