神花山古墳公園 周辺(平生町)
神花山古墳公園 周辺(平生町)
■知っ得情報! |
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・駐車場:有り |
・トイレ:有り |
・所在地:熊毛郡平生町町田名 |
※トイレは海に続く遊歩道沿いにあります。 |
神花山古墳は、標高39mの神花山頂上部に築かれた前方後円墳(平面の形が円形と方形をつないだような形の古墳)です。この貴重な文化財の保存と、町民の方々が学習や憩いの場として活用できるように、公園として整備されています。
今回は、神花山古墳公園とその周辺を歩いてきました!
●女王の眠る古墳●
県道23号を上関町に向かって車を走らせると、右手に南周防大橋が見えます。そこからしばらく進むと右側に小さい山があらわれ、その中腹に、古墳に埋葬されていたとされる古代女王の像が姿を現しました。
駐車場に車をとめ、まずは古墳がある山頂を目指します。
山頂までは、舗装された坂道が続きます。
途中大量の落葉で埋まった階段を発見!こちらからも上れそうですが、無理せずそのまま舗装された道を上ります。山の高さはあまりないので、しばらく歩くとすぐに古墳の姿を見つけることができます。
今まで知らなかったのですが、山口県内では、古墳人骨の出土例は少なく、しかも首長墓に女性が単独で埋葬されていた例は全国的にも珍しいのだそうです。
古墳の上に上がって周りを見渡すと、眼下には穏やかな瀬戸内の海が広がっていました。呼吸を整えて、しばし休憩です。近くの山を見ると、風力発電機が見えます。
山のふもとは埋め立てられた土地なので、古墳が造られた時代は、まさに海を見下ろすような感じだったのでしょう。時間の流れと景色の変遷を感じ、山口県の歴史にも触れることができた、今回のさんぽ道でした。
頂上までの道はきつい坂の連続なので、特に帰りの下りは足もとに注意していただくといいと思います。
女性がおさめられた古墳にふさわしく、春には桜、秋には彼岸花が美しく咲き誇るそうですよ。
●海沿いの遊歩道●
海沿いまでの遊歩道を歩いてみました。
私たちがいた時間はちょうど引き汐の時間だったのですが、満ち潮だと遊歩道に近いところまで波がせまってくるのかもしれません。
フェンス越しに海の方をのぞきこんでみると、船が何艘か係留されていたにも関わらず、水が澄んでいて私たちの影が映り込むほどでした。せっかくなので、記念写真をパチリ!
海の色は、青とも緑ともとれる美しさで、穏やかな波を見ているだけで心が和みます。
取材当日はとても天気がよかったので、釣りを楽しんだり、犬を連れて散歩したり、それぞれの時間をみなさん楽しまれていました。
●大星山展望台●
足をのばして、風力発電所がある「大星山展望台」にも行ってみました。
さらに車で上関町方面に向かって走ると、案内板があるので迷わず行けます。
山頂に向かって坂道を上っていく途中、一瞬辺りが暗くなってビックリ!ふと見上げると、風力発電機の巨大な羽根がすぐ目の前にありました。ちょうど羽根の影に入ってしまったようです。羽根が風をきる音も想像以上に大きくて、なかなか見ることのない景色への期待がふくらみます。
展望台からの眺めは、開放感抜群!晴れた日には国東半島まで見えます。駐車場のすぐ上に設置された風力発電機は、少し離れたところからやっと全体が見渡せるほどの大きさで、圧倒されました。
今月のGENKI★マガジン「健康コラム」で、歩くことを習慣づけるために、「自分なりの歩くルートを作る」ことを紹介していますが、今回の取材時には、実際に歩きながらルートを決めて“ウォーキング&取材”をしてみました。
体力と時間の余裕にあわせて、自分にあうコースを決めるのはもちろんですが、公園や遺跡、観光地などをうまく取り入れた、自然と歴史を味わえる「オリジナル散策ルート」の楽しさを実感することができました。
平生町は、今回取材した神花山古墳以外にも、縄文~奈良時代の遺跡や古墳等が多く残っているので、山口県の歴史を学びながらウォーキングを満喫してもらえると思いますよ。
間近に見る風力発電機の迫力も、ぜひ体験してみてください!
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