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ピンクリボン&ブルーサークルinやまぐち2016

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イベントリポート「ピンクリボン&ブルーサークルinやまぐち2016」

 

       10月8日(土)、(公財)山口県健康福祉財団は、(公財)山口県予防保健協会、全国健康保険協会山口支部と共催で、山口県健康づくりセンターにおいて、県民公開講座「ピンクリボン&ブルーサークルinやまぐち2016」を実施しました。
  ピンクリボンは乳がん、ブルーサークルは糖尿病のシンボルマークです。当日はあいにくの天気でしたが、多くの方にお集まりいただき、がんや糖尿病のこと、恐れず検診を受けることの大切さについて改めて考える、良い機会となりました。

ピンクリボン:乳がんシンボルマーク
やまぐちピンクリボンは乳がんだけでなく、
子宮(頸)がんの啓発にも取り組んでいます。
 
ブルーサークル:糖尿病シンボルマーク

 

当日の様子

基調講演Ⅰ
「乳癌かも?と言われたら~あなたはどうします~」
講師/野島 真治先生(山口県立総合医療センター 乳腺科 診療部長 外科部長)

  基調講演Ⅰでは、乳がんや乳がん検診についての話がありました。
乳がんは今、12人に1人発症しており、将来的には欧米並みの8人に1人発症する可能性が指摘されています。
しかし、乳がんは早期発見されれば治る可能性の高い病気です。今は乳房温存手術が主流で、傷跡も小さく、術後もほぼ支障なく日常生活を送れるそうです。  山口県の乳がん検診の受診率は常に最下位レベルで、なかなか受診率が上がっていないのが現状です。「何歳になっても、がんになる可能性はある。ぜひ、検診を受けて欲しい」と呼びかけられました。
 
 
基調講演Ⅱ
「糖尿病の新たな合併症」
講師/谷澤 幸生先生(山口大学医学部附属病院 第3内科(糖尿病・内分泌内科、血液内科)教授)

  基調講演Ⅱでは、糖尿病についての話がありました。
  糖尿病は古くから知られている病気で、日本では藤原道長も患っていたと言われます。日本人は元々素食で、血液中のブドウ糖を取り込むインスリンが出にくい体質のため、内蔵脂肪が少し増えるだけでもインスリンの働きが阻害され、糖尿病になりやすいそうです。
  全身に悪影響を与える糖尿病ですが、近年、がんとの関係も注目されています。大腸がんや肝臓がん、乳がんなど糖尿病ががんのリスクになる危険性が指摘されています。
  「糖尿病は、自覚症状がないまま進行する病気。ぜひ検診を受け、早めの治療を」と勧めておられました。
     
特別講演
「5度の手術と乳房再建1800日」
講師/生稲 晃子さん(女優)
  特別講演では、女優の生稲晃子さんが自身の体験を語られました。
  生稲さんは、2011年マンモグラフィ検査で発見できなかったがんが、エコー検査で見つかり、手術されたそうです。
  初期のがんと診断されたのですが、その後、2度再発。「がんを取ってしまえば終わり、と楽観視していたが、がんを取ってからが本当のがんとの闘いだった」と当時を振り返っておられました。
     
  2度目の再発の時に乳房の全摘手術、乳房再建手術と2つの手術を受けられ、2015年に「同じ病気の人を励ますことができれば」と、乳がんを公表されました。
  闘病中は周囲に乳がんのことを伝えていなかった生稲さんですが、「仕事中は一時でもがんのことを忘れられたし、周囲に悟られないよう気合いも入った」と笑顔で話されました。同時に、「がんを公表して気持ちが楽になった。話すことで皆に支えられ、自分自身を自由に生きられるようになった」とも言われます。
  「乳がんになって、今まで当たり前だと思っていた
命の大切さに気づかされた」と語る生稲さん。
「辛いことがあったとき、なかなか『普通』ではいられない。けれど、そんな時こそ『普通』を保ち、周りに感謝しながら病気と向き合う。それこそが、がんに立ち向かう原動力になる」と、力強く話しておられました。
  
 
シンポジウム
「~早期発見がいちばん!乳がんと糖尿病~
シンポジスト/生稲晃子さん、野島真治先生、谷澤幸生先生、稲田由美子さん(乳がん患者会「フォワード」)

  シンポジウムでは、乳がん患者会「フォワード」の稲田さんを交え、今までの講演を総括する話がありました。
  がん検診は、「がんが見つかるのが怖い」「仕事が忙しい」といった理由から、受けない人が多いそうです。ですが、「早く治すため」「仕事を長く続けるため」にも定期的な検診は欠かせません。
  「もし、がんが見つかっても『ここで見つかって良かった』と前向きに考えて欲しい」「糖尿病はがんになりやすい傾向がある。高血糖は放置せず、がん検診と共に受診 して、必要があれば治療して欲しい」といった話がありました。
   最後に、生稲さんの「これでもか!というくらい、長生きしてやりましょう」との呼びかけに、会場からは大きな拍手が湧いていました。


 

●その他にもピンクリボンにちなみ、様々なコーナーが設置されました

がん総合相談窓口コーナー 山口県立山口図書館による
図書貸出コーナー
山口県健康づくりセンターも、月・水・土の18:00~20:00にそれぞれのシンボルカラーで
ライトアップ(10月ピンク、11月ブルー)