「にんじん」
●特徴
にんじんはアフガニスタンが原産で、そこから東西に広がりました。アジア方面に広がったのはアジア型にんじん、ヨーロッパ方面に広がったのがヨーロッパ型にんじんです。金時にんじんや京にんじんと呼ばれる赤色にんじんがアジア型にんじんで、通常スーパーで年中販売されている、オレンジ色をしたにんじんが、ヨーロッパ型にんじんです。
購入時のポイントは、色が鮮やかで肌はなめらか、あまり大きすぎないもの、ひげ根が少ないものが、育った栄養状態が良いことを示しています。1本を1回で使いきれない時は先の方から使用し、残りは水分をとよくとってポリ袋に入れて冷蔵庫で保管します。芽が出るまでには食べきりましょう。
●主な栄養成分(食材100g当たり)
ヨーロッパ型にんじんは、代表的な緑黄色野菜で、βカロチンが豊富に含まれています。風邪やガンの予防に効果があるβカロチンは、体内で必要なだけビタミンAに変化する成分で、皮膚や粘膜を健康に保つ働きや、疲れ目、肌や皮膚の乾燥を防ぎ潤いを与えてくれるビタミンです。
その他、食物繊維やビタミンB1、B2、C、鉄分やカリウム、カルシウムなど様々な栄養成分を含んでいます。1日50g(約半分)を食べると1日に必要なビタミンAが摂れます。
カロチンは、油と一緒に調理するとビタミンAの吸収率が5~6割高くなります。外皮に近い方が多く含まれているので、皮はできるだけ薄く剥きましょう。また、生にんじんはビタミンCを壊す酵素があるので、生で食べる時は酢や柑橘果汁を加えるとよいです。
【栄養価】食材100gあたり(生)
・たんぱく質 0.6g
・脂質 0.1g
・炭水化物 9.1g
・カリウム 280mg
・鉄 0.2mg
・カロテン 9100μg
・ビタミンB1 0.05mg
・ビタミンB2 0.04mg
・ビタミンC 4mg
・食物繊維 2.7g
参考)食材図典、日本食品辞典、5訂日本食品標準成分表、食材図鑑
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