山口県セミナーパーク「自然ふれあいゾーン」
自然ふれあいゾーンは、樹木や草花等の植物、水中生物や野鳥などの小動物の観察など身近な自然にふれながら、山口県の風土、文化が体験学習できるエリアです。このゾーンに一番近い第5駐車場に車を止めて、見どころ満載のコースを楽しみながらウォーキングしました。
※下図は第5駐車場に設置されているセミナーパーク案内図です。
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- 移動距離
- 約2.8km
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- 所要時間
- 1時間30分
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- 歩数
- 4,374歩
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- 駐車場
- あり:山口県セミナーパーク 第5駐車場
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- トイレ
- あり
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- 所在地
- 山口市秋穂二島1062
1 環境クイズラリー
駐車場に車を止めてまず目に留まったのが、時計がついた三角屋根の建物です。
行ってみると、自動販売機が設置された休憩所になっており壁には自然ふれあいゾーンの順路が記載された総合案内が設置されていました。
スタート地点に向かって歩きます。
環境クイズラリーのコースマップが掲示されていました。自然ふれあいゾーンは、環境クイズラリーのコースにもなっており、歩きながら環境に関する問題にチャレンジすることができます。せっかくなので、この順路に沿って歩くことにしました。
2 意外にアップダウンの連続
森の中へと入っていき、道を下って野鳥観察池の横の道を進みます。鳥たちのさえずりが聞こえて、とても癒されます。水面のさざ波を眺めながら、清々しさを感じつつ進んでいくと、突然目の前に一瞬進むのを躊躇するほどの坂が!スタート直後で戻るのもどうかと思い直し、気合いを入れて階段を上ります。
階段を上ったところには、展望台(物見やぐら)が設置されていました。急な坂の階段に息があがってしまい、この日は展望台をスルーしてしまいましたが、セミナーパークを一望できるそうなので、登る元気がある方はぜひ絶景をお楽しみください。
3 ビオトープ(水生物飼育池)
道を下っていくと、クロスカントリーコースと合流しました。ランナーに注意しながら、ビオトープに向かって進みます。
ビオトープとは、その地域に住むさまざま生物が地域固有の自然生態系を構築している空間を意味する言葉なのだそうです。水の中を覗いてみましたが、寒い日だったので生物は何も見えませんでした。
岩石標本園へ。
木の下に落ちたヤブツバキの花の赤が際立って見えました。
4 岩石標本園・花木園
ゆるやかに上っている道を進んでいくと、岩石標本園に着きました。
このエリアでは、山口県内で見られる主な岩石を見ることができます。山口県はさまざまな岩石が見られることで有名なのだそうです。
並んでいる石を見てみると、それぞれ色や質感が異なっていることがよくわかります。
隣には花木園がありました。
このエリアでは、季節を彩る代表的な木々や草花を見ることができます。
この日は寒い季節を彩る代表的な花木、椿と梅の花を見ることができました。
5 森林浴ウォーキング
次は県木・市町木展示園に向かいます。
森の中の道を歩くため、リラックス効果抜群の森林浴ウォーキングが満喫できます。
道そのものは下りと上りの連続なので、少々息が上がってしまいますが、途中休憩スポットが設けられているので、自分のペースに合わせて休憩をとりながら歩くことができました。
6 県木・市町木展示園
県木とは、郷土を代表するものとして選び定められた木です。
山口県の県木は「アカマツ」です。県内に広く分布し、土壌のやせたところにもよく育ちます。アカマツ林には高級きのこの松茸が発生することでも有名ですね。
自分が住んでいる市町の木を、探しながら歩いてみてはいかがですか?
7 遺跡展示園
県木・市町木展示園を過ぎて交差点で出たところで、「遺跡展示園」という埴輪のイラスト入りの案内表示に目が留まりました。その先を見ると、土器のようなものが複数展示されています。順路は左折ですが、直進して遺跡展示園に寄り道します。
遺跡展示園には、山口県の地図上に遺跡の発掘、出土状況が表示してあり、その横に出土品の土器や銅剣などのレプリカが展示してありました。
地図を見ると、健康づくりセンターの近くでも縄文・弥生時代の集落遺跡の発掘調査が行われていたことがわかりました。
8 万葉植物園
順路に戻り、万葉植物園に向かいます。
万葉植物園には、現存する日本最古の歌集「万葉集」で詠まれた植物が植栽してあります。
万葉植物園は全国各地に存在しており、山口県内でも周南市の西緑地公園に「万葉の森」という植物見本園があります。
9 ゴールまであと少し
最後のスポットである薬草園までの順路です。
森のスライダーの横を通ります。
水車小屋。
現在水車はなく、小屋だけでした。
久しぶりの平坦な道を歩きます。もうゴールは目の前!
久しぶりの平坦な道を歩きます。もうゴールは目の前!
10 ≪ちょっと寄り道≫ 野鳥観察園
スタート地点そばにあった野鳥観察池に訪れている鳥が気になり、行ってみることにしました。池を見るために開けられた穴からバードウォッチングです。鳴き声だけは聞こえてくるものの、なかなか姿を見つけることができませんでしたが、しばらくすると水浴びするカラフルな鳥を発見!
あとで調べてみると、「ジョウビタキ」という鳥でした。鳥の名前がわかるとさらに嬉しさ倍増です。美しい野鳥を見つけて、知らなかった名前を知る、バードウォッチングの楽しみの一つを体験できた気がしました。
山口県セミナーパークが芝桜の名所だと知り、まだ咲くには時期が早いと思いつつ植栽されている場所を見に行きました。少しだけ花が咲いていましたが、開花時期はまさに花の絨毯のようなのだとか。桜の木もたくさん植栽されていたので、お花見シーズンが今から楽しみです。
自然ふれあいゾーンは、歩きながら森林浴で心身ともにリフレッシュでき、なおかつ山口県の自然も学べる見どころが満載のウォーキングコースでした。道自体は適度にアップダウンがあるので、歩く時はご自身の体力に合わせて歩くスピードを調整してみてください。休憩スポットも充実しているので、うまく利用しましょう。
長い距離を歩きたい方には、敷地の外周にあるクロスカントリーコース(全長3km)がお勧めですが、こちらはイベント等が開催される日は利用できないため、山口県セミナーパークのホームページで事前にご確認ください。