「ほうれん草」
●特徴
ほうれん草の旬は10月から翌年の4月にかけてですが、今では1年中出回っています。
購入時は葉がみずみずしくて、左右対称かどうかをチェックしましょう。真ん中の葉脈を軸にして葉脈や葉の形が左右対称な物を選びましょう。
アクの成分のシュウ酸はカルシウムの吸収を妨げますが、茹でて水にさらすと減らすことができます。炒め物も茹でてからが良いでしょう。アクが強いことと加熱時間を短くするために、いったん茹でて、油を使ってなるべく短時間で炒めると栄養素の損失を防ぐことができます。
●主な栄養成分(食材100g当たり)
ビタミンA、カリウム、鉄分が多く、食物繊維はやわらかくて消化が良いのが特徴です。
また、ホウレンソウから抽出されたのでこの名前がついたビタミンの一種である「葉酸」が多く含まれ、貧血に効果があります。他には、細胞の生まれ変わりのためにも働いています。新陳代謝や成長には欠かせない栄養素です。葉酸は水に溶けやすい性質ですので、手早く茹でましょう。今では生食用のほうれん草もあり、サラダも楽しめます。お浸しやあえ物、お汁、鍋などにしておいしくいただきましょう。
【栄養価】食材100gあたり(生)
・たんぱく質 2.2g
・脂質 0.4g
・炭水化物 3.1g
・カリウム 690mg
・鉄 2.0mg
・亜鉛 0.7mg
・ビタミンB1 0.11mg
・ビタミンB2 0.20mg
・ビタミンC 35mg
・食物繊維 2.8g
参考)食材図典、日本食品辞典、5訂日本食品標準成分表、食材図鑑、野菜を見分けるコツ百科、栄養素の通になる