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幕末と句碑と湯田温泉を探るウォーキングコース(山口市)

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幕末と句碑と湯田温泉を探るウォーキングコース(山口市)          取材日:2021年10月14日

■知っ得情報!
 ・スタート/ゴール:
  山口県健康づくりセンター
    (山口県総合保健会館)
 ・トイレ:  山口県健康づくりセンター
        井上公園
        山口中央公園
 ・所在地 : 山口市湯田温泉周辺
 ・距離: 約5.0km
 

 山口市観光情報サイト「西の京やまぐち」おすすめの観光コースより、「幕末と句碑と湯田温泉を探るウォーキングコース」を当センター職員が歩きました。
 豊富な湯量を誇る湯田温泉は、街中にあるため交通の便もよいことから、山口県の観光拠点としても最適な温泉地です。温泉街に足湯が複数箇所設置されているので、歩き疲れたら近くの足湯でリフレッシュできるのが、このコースの魅力の一つです。
 当センターからも近いため、来所の折には湯田温泉まで足をのばし、心とからだを温かいお湯で癒してみてはいかがですか?

 

   
   
    
   
           ※山口観光コンベンション協会より地図データをご提供いただき、今回歩いたルートを示しています。

 

 会館を背に右方向、県道204号線に向かって歩きます。「葵」交差点を左に曲がり、湯田温泉街を目指します。最初の目的地、「温泉舎(ゆのや)」へGO!
 「下湯田」交差点を通り過ぎて、次の信号で左に曲がり、しばらくまっすぐ進むと、「温泉舎」を示す看板が見えてきました。

 

●①温泉舎(ゆのや)●

 温泉舎は、湯田温泉の源泉を見学できるスポットです。木造のやぐらが建てられており、ポンプでくみ上げられる温泉の流れを、覗き窓から見ることができました。温泉の湯気と香りが体感できる「湯の川」もあり、ここだけで温泉街の雰囲気が楽しめます。
 

 

●②井上公園・何遠亭(かえんてい)●  ※駐車場なし

 歩いてきた道を戻り、信号を渡ってまっすぐ進むと、公園内に設置された足湯が見えてきました。
山口を代表する明治維新の志士の一人、井上馨の生誕地である井上公園は、平成28年に、幕末・明治維新を意識した歴史公園として再整備されました。
 大型遊具等も設置されていて、近隣にお住いの方々には憩いの場であり、子ども達のよい遊び場でもあります。
 園内には井上馨の像や中原中也の詩碑、種田山頭火の句碑などがあり、歴史と文化を感じられる観光スポットです。

 

●③龍泉寺●

 井上公園を出て進行方向に歩くと、旧山陰道に出ました。旧山陰道は京都から鳥取、島根を経て、山口市小郡で山陽道と合流していた旧街道です。
 左に曲がってしばらく歩くと、白狐を模した郵便ポストを発見しました!湯田温泉のマスコットキャラクター「ゆう太」です。湯田温泉街に6か所設置されているそうなので、郵便ポストに”化けた”ゆう太を探してみてくださいね!
 右手に雰囲気のある建物が見えました。石柱に彫られた文字からお寺だとわかりましたが、とても洒落た建物です。この龍泉寺は、京都御所で起こった政変により京都を追われた公家が起居していた場所で、別名「湯田前町御殿」を呼ばれていたそうです。
     
     
  ※この交差点で左に曲がった道は、錦川通りに続いています。 長距離ウォーキングを避けたい時は、無理せず近道しましょう。(黄色矢印)
 私たちはまっすぐ進んで、長い距離を歩きました。(白矢印)

★自分のペースで無理せず歩きましょう! 

 

●④袖解橋(そでときばし)●

 少し大きい交差点に到着です。信号を渡った先に、「袖解橋」と書かれた石柱がありました。
 大内氏が栄えていた頃、全国各地から山口に登城した侍たちは、ここで旅装を解いて身なりを整えていました。そこからこの橋の名前を「袖解橋」というようになったとのことです。
     
 再度信号を渡って元の位置に戻り、右折して県道204号線に向かって歩き出し、湯田温泉方面を目指します。
少し進むと右手に中央公園が見えてきました。中央公園には、広々とした広場に芝生が整備され、市民の憩いの場となっています。ちょっと疲れてきたら、ここでの休憩をお勧めします。噴水を眺めて気分をリフレッシュしましょう!

 

●⑤錦川通り●

 「湯田温泉一丁目」交差点に着いたら右折して渡ります。しばらくまっすぐ進むと、左手に路面が赤く塗られた「錦川通り」が見えてきます。
 
 
 昔ながらの温泉街の風情が残る錦川通りへ。
 通りの名前になっている錦川は、今は道路の下ですが、川のほとりにあったと思われる柳の木が、当時の雰囲気を留めています。通り沿いには、湯田温泉出身の詩人 中原中也の詩碑と、湯田温泉を愛した漂泊の俳人 種田山頭火の句碑がありました。
   

 

≪ちょっと寄り道♪≫ 湯の香通り

 
 左手の路地に足湯が見えました。「湯の香通り」という名前のこの通りには、足湯と手湯が設置されています。
 おや、こんなところにキツネが!?みなさんには見えましたか?

 

●⑥瓦屋跡●

 
 さらに歩を進めると、交差点の左手に実物大とおぼしき木像が見えてきました。交差点の角には「史跡 瓦屋跡」の石碑があります。
 「瓦屋」は幕末から明治初期にかけて、木戸孝允ら維新の志士たちが利用した旅館です。江戸当時、湯田の町はほとんどの建物が茅葺きでしたが、藩主のお茶屋と瓦屋だけが、瓦葺きだったそうです。

 

≪ちょっと寄り道♪≫ 湯田温泉観光回遊拠点施設 「狐の足あと」

 瓦屋跡から松田屋旅館に向かって歩き、信号を渡った先の右手に、湯田温泉観光回遊拠点施設「狐の足あと」がありました。この施設は有料の足湯で、屋内と屋外に3つの足湯があり、夜の時間帯のライトアップは、温泉の香りと相まってリラックス効果倍増です。
 私たちスタッフはウォーキングの疲れを癒すべく、足湯を利用しに訪れました。館内には更衣室とロッカーが完備されているため、手ぶらでも大丈夫でした。カフェスペースもあり、ゆっくりくつろげる場所です。
 足湯でからだが温まり、足の疲れもすっかりとれたので、足取り軽やかに帰路につきました。

 外気に触れながら温泉につかっていると、からだの疲れがほぐれていくのと同時に、心の緊張も緩んでいくような感覚になりました。
 あ~もう出たくない!

 

● 取 材 後 記●

 街中を歩くため、途中で経路を変更して距離を調整しやすく、気軽に歩けるコースでした。
 今回湯田温泉周辺を歩いてみて、あらためて明治維新関連の史跡が数多くあることに気づくとともに、それらを巡ることで地域の歴史についてより深く知りたくなりました。通りに素敵な名前がついていて、その名前からイメージされるイラストがマンホールのデザインになっているのを発見する楽しみもあり、飽きずに歩くことができますよ!
 途中、歩道がないところを歩きますので、くれぐれも車に注意しながらウォーキングを楽しんでみてくださいね♪
   
 

 

   

 

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