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萩市 「河添探訪コース」

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萩市 「河添探訪コース」

 萩を歩く…と言っても、36万石の城下町ですから広いのです。一度で全部を紹介するのは無理なので、今回は、健康やまぐちサポートステーションのウォーキング・ジョギングマップから「河添探訪コース」を選んで歩くことにしました。このあたりは『平安古(ひやこ)』と呼ばれる地区です。

 私たちスタッフは、左の地図「C」の位置にある河添河川公園の駐車場に車をとめてスタートしましたが、公共交通機関なら「萩循環まぁ~るバス(東回り)」で萩市保健センターまで行くことができます。

 

 

 萩に到着した頃から、見る見るうちに空に雲が涌いてきて、あいにくの雨模様になりました。日が陰ると、川面を渡ってくる風が冷たく感じて、3月とは思え ないほどに寒い!こうなったら動いて体温を上げるぞ!と、ズンズン歩いていくと旧田中別邸の白壁が見えてきました。ここは、元内閣総理大臣田中義一の別邸 でしたが、寄贈を受けて現在は萩市が管理しています。
雨宿りも兼ねて寄って行こうと、河川敷の遊歩道から裏門をくぐります。

 

 

 敷地に足を踏み入れると、ピンク色の樹が目に飛び込んできました。
「樹の幹は桜っぽい…でも、時期が早い?」と思いつつ近づいてみると、鮮やかな濃いピンク色の小さな花がたくさん咲いています。
あとから旧田中別邸のボランティアガイドさんにお伺いしたところ、「寒緋桜(カンヒザクラ)」という、他の桜に先駆けて咲く種類だそうで、見頃は例年2月 くらいとのことです。ちなみに、ガイドさんは、田中別邸のことだけでなく、萩のことや観光のことも分かりやすく丁寧に教えてくれるので、歩くときには、ま ずはこちらに寄って、その時期の見所を教えてもらうのもいいかもしれません。

 

 旧田中別邸は、萩に夏みかんの栽培を広めた産業功労者、小幡高政が住んでいたことでも知られています。

別邸北側にある『かんきつ公園』は、夏みかんをはじめとする柑橘類が約370本植えられていて、甘酸っぱい香りが漂っていました。

 

 右の写真はガイドさんたち手づくりの雛飾りです。どれも可愛らしくて、とてもよく出来ています。たくさん飾ってあって、写真には納まりきれませんでしたのでぜひ見に行ってください!

 

 

 再び裏門から田中別邸を出ると、すっかり雨は止んで晴れていました。陽が射して暖かくなってきた道を、旧田中別邸の外側を回りこむように進んで行くと重要伝統的建造物群保存地区の『鍵曲』です。
『鍵曲』とは、鍵の手に曲がった道路のことで、この道の両側を高い塀で囲み、見通しのきかない教習所のクランクのような道にすることで敵の侵入に備えた工夫なのだそうです。
江戸時代にタイムスリップしたかのような風景に、塀越しに見える夏みかんや桜の樹が彩りを添えて、春から初夏にかけては、特に見ごたえがありそうです。

 河川公園に戻ると、3月から11月まで運航されている『萩八景遊覧船』を見かけました(左の写真)。この遊覧船は、萩城跡横の指月小橋を出発して、川の上から歴史的景観や自然を眺めるという一味違った萩を楽しむことができます。桜の時期には「桜観賞(お花見)コース」が運航されるので、また楽しみです。

 

 今回のコースは約2.5Kmでしたが、寄り道をしたり眺めたりしているうちに、あっという間に2時間くらい経ってしまいました。

春の萩は、見所がいっぱいです。ぜひ、ゆったりと萩の城下町ウォーキングを楽しんでみてはいかがでしょうか?


 

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